フレーバーコーヒー
コーヒーにもいろいろタイプがあって、たとえばコーヒー豆に食品香料で香りを付けたフレーバーコーヒーというものがあります。ただでさえ、香ばしいコーヒーにさらにキャラメルやバニラ、チョコレート、アーモンドといった甘いフレーバーを加えるとなると、香りも一層引き立ち、美味しくないわけがありません。また、シナモンのようなスッキリとしたフレーバーや、バターのとろみのあるフレーバー、オレンジやベリー系のフルーティーなフレーバー、花のエレガントなフレーバー、ブランディーの華やかなフレーバーなどもあり、バリエーションも豊か。さらにはそれぞれのフレーバーを組み合わせせたものもあるようです。
コーヒー本来の香りをそこなわないように、焙煎の際にバニラエッエンスのようなシロップ状のフレーバーをしみ込ませて、香り付けを行ったりするらしいのです。しかし、どうしてもコーヒーの香りが強すぎるとフレーバーとけんかをしてしまいます。それゆえ、コーヒーの香りを抑えることになります。コーヒー本来の香りが淡い豆を使うことで、フレーバーの香りを引き立たせようとしがちになります。ということは、質の悪い豆をごまかすために加工しているといった、良くないイメージが膨らんでしまうことも少しばかりはあるようです。そのため、昔ながらの本格コーヒーを好むコーヒー通の間では、カジュアルすぎるフレーバーコーヒーは不人気とも言われています。
でも、逆に若者、特に女子の間では、おしゃれなコーヒーとして人気は定着しつつあるようです。海外でや、海外みやげで初めて飲んでみて、その味にハマったという人も多くいるといったな具合にです。そうなんですよね、結局、美味しければいいじゃありませんか。
キャラメルバニラ
そんなフレーバーコーヒーのなかでも定番的に人気なのが、キャラメルバニラ。その名の通り、キャラメルとバニラの甘い香りが漂うフレーバーコーヒーなんです。深みとコクのあるコーヒーの香ばしい香りの中に、甘くまろやかなキャラメルバニラの香りがとろとろに絡みつきます。香りは甘くとも、味が甘いわけではありませんので、ケーキなどのスイーツには良く合うコーヒーなんです。ひと味違う贅沢気分を味わえる一杯と言えそうです。
そこで、今回はキャラバンコーヒー(ユニマットキャラバン社)のフレーバーコーヒー「キャフェ・ラ・マドモアゼル キャラメルバニラ」を飲んでみました。
フレーバーティーで知られるフランス生まれの紅茶メーカーのニナス社。実は、ラベンダーエッセンシャルオイルをフランスで初めて抽出したという老舗フレグランスメーカーでもあります。そのニナスが誇る100%ナチュラルアロマを使用して香り付けをしているというので、香り高いフレーバーコーヒーとの触れ込み。期待は否応なしに膨らみます。
形状は「上部を切り取り、開いて乗せる」ドリパック型。カップには簡単にセット完了。
最初、粉を濡らす程度のお湯を掛け、1分ほど蒸らしてから、ゆっくり徐々にお湯を注いで出来上がり。
実際飲んでみると、期待していたほど、香りが強くはありません。というか、飲んだひと口めの感想は、「普通のコーヒーと同じ」。ちょっと期待外れな感がありました。コーヒーとしては普通っぽい味?
ところが、後味にキャラメルバニラの香りが絡み付いてきました。
フレーバーコーヒーの本領とは、そういうことか!と感激です。
そうなんです。飲んでいるときはそんなに特徴を感じなかったのに、飲み終えてから後を引く余韻。
そんな心地の良い後味が若干続く、何だかやっぱりちょっとオシャレなコーヒーでした。
この後味は飲んでみないとわからないことですよ。
ミルクを入れるとさらに香りが際立つらしいです。
気分をリフレッシュしたい時には、このフレーバーコーヒー、いいかもしれません。