ネイチャーグラフィックマガジン
北海道の自然を知る、ネイチャーグラフィックマガジン「faura ファウラ」。ご当地の方々が地域の魅力を広めようとして発行する、いわゆる広報誌のスペシャル拡大版のような雑誌です。しかし、実はこれがかなりの本格的な雑誌で、北海道の魅力を世間に知らせようという素晴らしい雑誌なんです。地元の自然を愛する方々が集まって企画されたコラムマガジン。五感で感じるリアルさを切実に届けようとする熱い想いが、ひしひしと伝わってきます。年4回の発刊で、季節ごとの話題が盛り込まれています。北海道の自然の風景や動物たちの活動を激写した美しいアートフォトの数々は、見る者を感動に包み込むこと必至です。旅行や風景写真の好きの方だったら、心動かされるに違いないネイチャー雑誌ですよ。
ファウラ
ちなみにファウラfaura とは、動物群という意味のファウナfauna と、植物群という意味のフローラflora から合成された造語。環境破壊が進む現代において、自然や生態系に人々の関心を向けようとの願いを込めて名付けられたものらしいです。なかなか奥が深い雑誌ですよね。北海道ならではの動植物を特集することで環境保護の観点から、その知られざる生態や生存状況を社会に問う役割も果たしているというスケールの大きなプロジェクトとも言えそうです。生物学を学ぶ上でもタメになる情報誌かもしれません。多少でも興味のある方は是非雑誌を手に取っていただきたいと願うばかりです。
北限のブナ林
2012年9月発行の最新号「ファウラ37号」は、特集「北限のブナ林」。日本全国に分布するブナ林ですが、ブナは温帯に自生する樹木。北海道には渡島半島(函館の付け根といった感じのところ)のみに分布し、この地域が最北になるとのこと。多くの生命を育むブナ林がこの地域で途切れるということは北海道における生態系を理解する上での大きなカギとなるという壮大な話らしく、ミステリーっぽい展開にワクワクすらしてきます。雑誌を読むと、その理由がブナ林の魅力と共に教えてもらえるということですよ。
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