加齢や立ち仕事などの過労、激しいスポーツなどにより、ひざを痛めた方は多くいらっしゃることかと思います。ひざが痛くなるのは、体重を支えるひざ部分に一番負担がかかるからなんです。そういうひざへの負担が重くなると、関節痛に結びつくことになります。また、運動不足や肥満によってもひざに痛みを感じるようになるようです。
若いうちは体内で作られる軟骨成分が、歳をとることによりだんだん少なくなってきます。また、若い人であっても、ひざに負担をかけ続けることで、軟骨成分が消耗されてしまうこともあるようです。軟骨成分が少なくなると、歩くたびに骨と骨がこすり付けられるために痛みが発生するワケなんです。特に階段の昇り降りには苦労することになります。この厄介なひざの関節痛に効くと言われているのが、グルコサミンとコンドロイチン。これらの成分は軟骨を作るのに欠かせないモノなんです。
グルコサミンは、動物性ムコ多糖体の1種で、軟骨細胞を形成する成分のひとつ。動物の皮膚や軟骨、カニやエビなど甲殻類の殻などに含まれています。
コンドロイチンは、コンドロイチン硫酸のことで、動植物に含まれるムコ多糖体の1種。コチラもグルコサミン同様に軟骨細胞を形成する成分のひとつ。植物性では、納豆・山芋・なめこ・オクラなどのネバネバしたもの、動物性では、フカヒレ・スッポン・うなぎ・ナマコなどに含まれています。
グルコサミンもコンドロイチンも、若いうちは体内で生成されますが、成人以降は生成量が少なくなってきます。グルコサミンやコンドロイチンが体内に不足してくると、ひざの痛みや腰痛が起こり、しまいには関節炎をもたらすようになります。そこで、補給が必要になってくるというわけです。
いくつかの食品の中にはグルコサミンやコンドロイチンが含まれていますが、なかなか食事からだけですと補いにくいと言われています。その理由は、①食材の値段が高いため、②食材に含有する量が少ないための2点の理由です。コンドロイチンは、植物性のものには含有量が少なく、たとえば納豆をたくさん食べてもそんなに多くは吸収されないらしいのです。効果的なのは、フカヒレやスッポン、うなぎなど動物性の食材を食べることなんですが、実際は、価格的なことやカロリーが高めのため、毎日のように食べることは無理というもの。それに1日に必要な目安量がおよそ1000~2000mg程度と言われていますが、1人前のフカヒレスープではせいぜい200mgくらいなんだそうです。なかなか食べ物だけからコンドロイチンを摂るのは難しそうです。そういうわけで効率よくグルコサミンやコンドロイチンを吸収するには、サプリが重要になってくるワケなんです。サプリだと難なく、目安量がクリアされます。サプリがなかった時代に人々の老化が早かったのは、グルコサミンやコンドロイチン不足という理由もあったのかもしれません。